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楡周平『再生巨流』新潮社、2005を読みました。
以前紹介した
『ラストワンマイル』より前に書かれた経済小説です。
『ラストワンマイル』が面白かったので同じ著者の作品を探して面白そうだったこと、友人のお勧めもあったことから読んでみました。
小説のメインプレイヤーは次の3者です。
・セールスドライバーを武器に商業宅配をメインとするスバル運輸
・業界第1位の文具通販会社のプロンプト
・そして、大手家電量販店に押され苦境に立たされている街の電器屋
小説の前半は、スバル運輸、プロンプトの2社を軸に展開します。
運輸会社の新規事業の立ち上げをめぐるやり取りが描かれています。
そして、そのビジネスモデルを検討する中で街の電器屋がからんできます。
物流業の新事業展開、そして、電器屋を始めとした大手量販店に押される街の小売店の生き残り策、『ラストワンマイル』同様、非常に面白く、そして、考えさせられる小説です。
お勧めです。
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