大前研一『最強国家ニッポンの設計図』小学館、2009
大前研一『大前の頭脳』日経BP社、2009
大前研一『「知の衰退」からいかに脱出するか?』光文社、2009
を読みました。
『最強国家ニッポンの設計図』は、冷戦の終結、アメリカのシングル・ヘゲモニーの崩壊と主要国の多極化、ITを中心とした新技術の台頭という大きな変化を踏まえて、新たな日本の繁栄シナリオを提言した書籍です。
次の項目について具体的な提案がされています。
「年金と税金の抜本策」「経済復興と産業振興」「人材教育と雇用」「憲法改正と新しい国家のかたち」「主要国との新しい外交関係」「主要国との新しい外交関係」「21世紀の新経済原論」
また、大前氏の具体的なアクションとして国家シンクタンク「ザ・ブレイン・ジャパン」の立ち上げが明記されています。
特定の政党や政府に属さず、株式会社として広く国民から出資を受け、国家戦略を立案するという構想です。
ザ・ブレイン・ジャパンHP
http://www.thebrainjapan.com
『大前の頭脳』は、著者が日経BPのウェブサイトに連載している「『産業突然死』の時代の人生論」を「産業突然死をまねく日本の病因」「『産業突然死』時代を生き抜く14の提言」「揺れる世界経済と日本」に編集した書籍です。
『「知の衰退」からいかに脱出するか?』は、一見「バカっぽく見える」現象をいくつか取り上げ、「何を」「どのように」「考えていない」からまずいのかということを検証し、「どうしたらいいのか」という対応策を考えることを基本とした書籍です。
社会人として、日常の業務に慣れてくると、自分の頭で考える時間が少なくなっているように感じています。
日常の業務をこなすだけではなく、全社的視点(経営者的視点)で考えることを意識していないと、どうしても楽な方に流れてしまうようです。
自分の頭で考え、自分で納得して、自分の意思で行う仕事の方が圧倒的に面白いですし、充実した時間を過ごしていると実感できることはこれまでの経験から分かっているのですが、なかなか難しいものです。
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