中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーのさきがけ読書録

このブログは、中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーの就職19年目の仕事人(ビジネスマン)の読書録等です。現在、中小企業診断士、東海地域の某大学院(MBA)、行政書士(試験合格のみ)、AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ビジネス実務法務2級、ビジネスマネジャー、初級システムアドミニストレータなどの資格を取得しています。

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フリー<無料>からお金を生み出す新戦略

先日、クリス・アンダーソン著、小林弘人監修・解説、高橋則明訳『フリー <無料>からお金を生み出す新戦略』NHK出版、2009 を読みました。

著者は、
1.競争市場では、価格は限界費用まで落ちる。
 特に情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅の限界費用は年々ゼロに近づいており、デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる。
2.デジタルの世界では、法律や使用制限によってフリーを食い止めることはできない。
3.フリーだからと言っても誰からもお金をとれないわけではない。
4.遅かれ早かれフリーと競いあうことになるため、それなら真っ先に無料にすることで注目を集め、その注目をお金に変える方法を考えるべきである。
と述べています。

また、フリーを活用したビジネスモデルを大きく次の3つの種類に分けています。
1.直接的内部相互補助
 サービスは無料、製品は有料
 ハードウェアは無料、ソフトウェアは有料
 ひとつ買うと、もうひとつは無料
 無料購読期間
 一定金額の注文で送料無料 等
2.三者間市場あるいは市場の二面性
 (ある顧客グループが別の顧客グループの費用を補う)
 広告収入で運営されるメディア
 クレジットカードの発行は無料、商店から決済手数料をとる
 女性は無料、男性は有料
 子供は無料、大人は有料
 売り手から料金をとり、顧客に安く売る
 コンテンツは無料、ユーザーが小売商を使うと紹介料が入る 等
3.フリーミアム
 (一部の有料顧客が他の顧客の無料分を負担する)
 一般的な経営アドバイスは無料、個別のアドバイスは有料
 ウェブコンテンツは無料、印刷したものは有料
 オンラインゲームは無料、そのゲームをさらに楽しめる会員登録は有料
 デモ版は無料、完全版は有料
 基本ソフトウェアは無料、拡張機能版は有料
 広告付きサービスは無料、広告を取り払うのは有料


小さい頃は当たり前だと思っていたけれども、大人になってよく考えると不思議だということがあります。
私にとっては、テレビ放送がその一つでした。
テレビ放送は、NHKを除けば、視聴者は無料でテレビ番組を見ることができます。(テレビ本体の料金や電気代は除く。)
テレビ番組を制作するためには、当然費用がかかっているはずです。
しかし、視聴者はテレビ番組制作料を負担していません。
テレビ番組制作料は、放送者や視聴者ではなく、第三者である広告主が負担しているためです。

このビジネスモデルは、本書でも述べられている「三者間市場あるいは市場の二面性」によるものです。

著者は、本書の中で次のように述べています。
「無料メディア自体は新しくない。
そのモデルがオンライン上のあらゆるものへと拡大していることが新しいのだ。」

本書は、これまで利益を稼ぎ出していた自社のビジネスが、フリーによる別のビジネスモデルと競いあうことになる可能性を示していると思いました。
そして、そのフリーとの競争が訪れる前に、自社がフリーを活用してどのように利益を獲得していくのかを考える材料を提供していると思いました。

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
(2009/11/21)
クリス・アンダーソン

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テーマ:ビジネス・起業・経営に役立つ本 - ジャンル:本・雑誌

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