中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーのさきがけ読書録

このブログは、中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーの就職19年目の仕事人(ビジネスマン)の読書録等です。現在、中小企業診断士、東海地域の某大学院(MBA)、行政書士(試験合格のみ)、AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ビジネス実務法務2級、ビジネスマネジャー、初級システムアドミニストレータなどの資格を取得しています。

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エンデの遺言

先日、河邑厚徳、グループ現代『エンデの遺言』NHK出版、2000を読みました。

本書は、ドイツの作家ミヒャエル・エンデが、1994年にNHKの取材でお金について語った録音テープをもとにつくられ、1999年に放送された番組「エンデの遺言 根源からお金を問う」をまとめた書籍です。

ミヒャエル・エンデは、1994年のNHKの取材後、1995年に亡くなったため、「エンデの遺言」という番組名がつけられています。

本書を読むと、現在、当たり前に思っている金融システムが唯一絶対のものではないことに気付かされます。

もともと物々交換の不都合を回避するためにつくりだされたお金は、交換のための手段「交換手段の機能」に加えて、蓄える機能「価値の保蔵機能」を持ち、お金を貸し付けることでプラスの利子がついて価値が増すこととなり、お金を持つことが目的にもなりました。
さらに、お金自体が、投資・投機の対象となり売買されるようにもなっています。

お金の「交換手段の機能」に着目すれば、お金は公共財であり、公共財を私有することで、プラスの利子がついて価値が増すことは必ずしも当たり前ではないというわけです。
むしろ、公共財を使用するわけであるから、マイナスの利子を支払うべきという考え方もあるというわけです。

本書では、経済理論や地域通貨の取り組みを通じて、お金とは何か、現在の資本主義の金融システムは本当に世界を幸福にするのかについて、問題提起がされています。


ミヒャエル・エンデは、時間泥棒「灰色の男たち」の話である『モモ』の作家としての方が有名かもしれません。

この『モモ』の中でも、時間泥棒「灰色の男たち」は次のような話をして人々から時間を奪います。
「時間を節約して時間貯蓄銀行に時間を預ければ、利子が利子を生んで、人生の何十倍もの時間をもつことができる」

この「灰色の男たち」の話を聞いて、
「何となくおかしいように思うけれど、何がどうおかしいのか分からない」
という方には、『エンデの遺言』と『モモ』をあわせて読まれることをお勧めします。


本書を読むことで、解決策がすぐに見つかるわけではありません。
また、自分にできることがすぐに見つかるわけでもありません。
しかし、現在、当たり前に思っていることについて、新たな視点で考えてみること自体が重要なのではないかと思いました。

エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社プラスアルファ文庫)エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社プラスアルファ文庫)
(2011/03/22)
河邑 厚徳、グループ現代 他

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(2005/06/16)
ミヒャエル・エンデ

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