上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「人間は考える葦である」
17世紀のフランスの哲学者パスカルの有名な言葉です。
有名な言葉ですが、先日読みました
瀧本哲史『武器としての決断思考』星海社新書、2011
に日本語訳が掲載されており、それをきっかけに調べてみまして、私も初めて文脈や意味を理解しましたので、紹介したいと思います。
「人間は自然のなかで最弱の一本の葦にすぎない。
しかしそれは、考える葦である。
これを押し潰すのに、自然は何の武器もいらない。風のひと吹き、水のひとしずくで、簡単に潰すことができる。
しかし、自然がこれを押し潰すとき、人間は、自然よりも高貴であろう。
なぜなら、人間は自分が死ぬこと、そして自然の力が人間の力に勝っていることをよく知っているからだ。自然はそのことを何も知らない。
だから、私たち人間の尊さは、「思考」のなかにこそある。
私たちが拠って立つべき基盤は思考にあって、私たちが満たしきることのできない空間や時間にあるのではない。
だから、私たちはよく考えるように努力しなければならない。そこに、道徳の本質があるのだ」
「人間は考える葦である」についての解釈は、様々あるようですが、私は、瀧本氏の『武器としての決断思考』にも記載されているように
「人間は弱い存在で、簡単に死んでしまうし、自然や社会の力によって簡単に潰されてしまう。
それでも人間が尊くあるのだとすれば、それは、おのおのが考える力を持っているからだ」
という意味で理解しました。
知識を得ることは重要です。
しかし、知識を何らかの行動や実践に活かしていくために、誰かの正解を求めるのではなく、自分で考え、自分で決めて、自分で行動することが、より重要なのだと思っています。
スポンサーサイト
テーマ:ビジネス・起業・経営に役立つ本 - ジャンル:本・雑誌