本書は、堀江氏が、2006年1月に証券取引法違反で逮捕され、実刑判決が下され、服役、2013年3月に仮釈放後に刊行された書籍です。
本書を読んだ印象は、法違反はともかく、堀江氏が主張している内容は一貫しており、仕事をしていく上で、参考になることも多いというものです。
本書の中に出てきた印象的な話を上げると次のとおりです。
「人生にマイナスなんて存在しない。たとえすべてを失っても、再びゼロというスタートラインに戻るだけ。」
「経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていく」
「多くのビジネスマンは、自らの労働をお金に換えているのではなく、そこに費やす時間をお金に換えている」
「お金(給料)とは、『もらうもの』ではなく、『稼ぐもの』である」
「突き抜けられる人と、そうでない人の違いは、物事を「できない理由」から考えるのか、それとも「できる理由」から考えるのかの一点に尽きる。」
「政治家やリーダーの役割とは、世間の「空気」を変えていくことではないか」
「他者を羨ましいと思う気持ちがあるのなら、その人の足を引っぱるのではなく、自分で一歩を踏み出そう。
他者を引きずり下ろすのではなく、自分が這い上がろう。
先行く他者にブレーキをかけるのではなく、自分がアクセルを踏もう。」
また、本書を読んだ後に、堀江氏が2004年8月に刊行した『稼ぐが勝ち』光文社を読むと、当時、批判も多かったですし、私も積極的に読むことはなかったのですが、「人の心はお金で買える」、「お金がすべてである」というような話では全くなくて、「お金をもらう仕事ではなく、お金を稼ぐ仕事をする。」「儲けるために働くのではなく、お金から自由になるために働く。」ということが基本になっているように感じました。
堀江氏については、賛否両論がありますが、一度、本書『ゼロ』を読まれることをお薦めします。
![]() | ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく (2013/11/01) 堀江 貴文 商品詳細を見る |
![]() | 稼ぐが勝ち (知恵の森文庫) (2005/09/12) 堀江 貴文 商品詳細を見る |
スポンサーサイト
テーマ:ビジネス・起業・経営に役立つ本 - ジャンル:本・雑誌