中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーのさきがけ読書録

このブログは、中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーの就職19年目の仕事人(ビジネスマン)の読書録等です。現在、中小企業診断士、東海地域の某大学院(MBA)、行政書士(試験合格のみ)、AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ビジネス実務法務2級、ビジネスマネジャー、初級システムアドミニストレータなどの資格を取得しています。

凡才の集団は孤高の天才に勝る

先日、キース・ソーヤー著、金子宣子訳『凡才の集団は孤高の天才に勝る』ダイヤモンド社、2009を読みました。

本書の重要なメッセージは、次の記述内容なのではないかと考えます。
「自分の閃きがどうして生まれたのか説明したとしても、その言い分はあまり信用できない。
直感的な閃きは突然、予想もしない形で生まれるという神話がいつまでも生き延びているが、それは社会的な交流やコラボレーションを通じた出合いが洞察を生み出していることを意識しない者が大部分だからである。」

本書では、書名にもなっているように、イノベーションは、孤高の天才によって生み出されるのではなく、凡才であっても集団(グループ)のコラボレーションによって生み出されるということを説明しています。

また、集団(グループ)のコラボレーションによるイノベーションに対するいくつかの疑問・批判に対する答えも次のように記述されています。

・集団(グループ)のコラボレーションによるイノベーションには時間がかかるのではないか?
「創造力というのは一気に手に入るものではない。
創造力を身につけるには、過去にさまざまな閃きを体験し、それを内面化する必要がある。
さらには、そうした数々の閃きを頭のなかで結び合わせるためには、熟成期間も必要となる。
グループゆえに生まれる天才的発想「グループ・ジーニアス」の蕾が花開くまでには、時間がかかる。」

・イノベーションのためにデータベースは有用なのか?
「自社の集団的知識を集め、検索可能なデータベースに蓄積して中央管理をしても、データベースはイノベーションには役立たない。
この種のデータベースは、問題が何であるかがはっきりしている場合には、問題解決に大いに役立つ。
しかし、イノベーションは、自分が何を探しているのかがまだ掴めていないときに生まれることが多い。
問題発見型の創造性を求めるには、データベースは無用の長物に近い。」

・コラボレーション・ウェブの5つの特徴
「1.個々のイノベーションは、過去から続くイノベーションの歴史のうえに徐々に築かれる。
2.成功するイノベーションは、多くの小さな閃きが組み合わさって生まれる。
3.コラボレーション・ウェブのなかでは、チーム同士の頻繁な対話が行われる。
4.コラボレーション・ウェブのなかでは、同時並行的な発見は珍しくない。
5.ウェブを独占できる企業はない。」

イノベーションの重要性は認識されていても、どのようにイノベーションを興すのかについて、確立した手法はまだないように思います。
本書は、イノベーションが一人の天才によって生み出されるものではなく、集団(グループ)のコラボレーションによって生み出されるものであることを示唆しています。
イノベーションが集団(グループ)のコラボレーションによって生み出されるのであれば、環境を整備することで、自社のビジネスにも応用ができるのではないかと思いました。

テーマ:ビジネス・起業・経営に役立つ本 - ジャンル:本・雑誌

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