映画『風の谷のナウシカ』が公開されたのは、1984年でした。
本書は、宮崎駿氏が1982年~1994年に徳間書店のアニメ情報誌『アニメージュ』で連載された作品です。
本書を読むと、映画の『風の谷のナウシカ』は、本書の一部を編集加工した簡易版であることが分かります。
世界観や腐海の森、王蟲(オーム)をはじめとした様々な蟲(むし)などは、映画と漫画で大きな違いはないようにも思いますが、巨神兵の役割やこの世界に存在するトルメキアと土鬼(ドルク)という敵対する二大列強国の間で勃発した「トルメキア戦役」、王位(皇位)継承権を巡る権力闘争などは、映画では描かれていない話です。
現在読んでも古さを感じさせないのは、自然と科学文明の対立、文明の破壊と再生などの普遍的なテーマであるからなのか、現状が『風の谷のナウシカ』の世界観に近づいているからなのかは、わかりませんが、10代、20代、30代などそれぞれの年齢で読むと、また新たな発見や視点が見えてくるから不思議です。
映画『風の谷のナウシカ』を見たことがある方も、本書のアニメ『風の谷のナウシカ』は、お薦めです。
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