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中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーのさきがけ読書録

このブログは、中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーの就職21年目の仕事人(ビジネスマン)の読書録等です。現在、中小企業診断士、東海地域の某大学院(MBA)、行政書士(試験合格のみ)、AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ビジネス実務法務2級、ビジネスマネジャー、初級システムアドミニストレータなどの資格を取得しています。

構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌

構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌
(2006/12/21)
竹中 平蔵

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竹中平蔵『構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌』日本経済新聞出版社、2006 を読みました。

本書は、小泉内閣で5年5ヶ月大臣として政府の中心で構造改革に取り組んだ竹中平蔵氏自身による書籍です。

小泉内閣及び竹中平蔵氏の構造改革路線に対しては、その就任中、賛否両論の意見が飛び交いました。
現在もその評価は定まっていないように思われます。

その構造改革を中心となって推進した竹中氏による書籍であり、当時のマスコミ報道との相違が描かれている部分もありとても興味深い書籍です。

前回紹介しました 清水真人『経済財政戦記』日本経済新聞出版社、2007 と合わせて読むと同じ事象を複数の観点から見ることになり、より効果的に分析ができると思います。


本書の最後に竹中氏は次のように記述しています。
「私は、日本の民主主義のインフラとして、政策専門家が育っていくことが不可欠であると強く認識するようになった。」
「しかし現実社会では、政策専門家の存在以前に、政治の世界にいる人と専門家と称する人との間でコミュニケーションの断絶がある。」
「知識人から見れば、「政治家は物事を理にかなった形で解決しようとはせず、利害調整ばかりに走っている」というように映るだろう。
一方で政治家から見れば、「知識人は理想論ばかりを唱えて、現実的に役に立つ責任ある対応を示さない」ということになるのだろう。
政策専門家に求められるのは、経済学や政治学の専門的知見を活用するにあたって、「政策は民主主義の政治プロセスで決められる」
という事実を踏まえた分析や提言を行うことである。」


私も同意見です。

政策形成には、さまざまな利害対立があり、その調整が必要です。
自分自身が考える理想論は、別の方にとっては現実的ではない政策なのかもしれません。
全ての人にとって最良である政策はないのではないかとも思っています。

政策形成に救世主や特効薬はありません。
一見、救世主や特効薬に見えるものは、実はとても危険な劇薬なのかもしれません。

すべての国民が政策専門家になる必要はありませんが、自らの問題であるという認識をもった良識ある世論形成に努力していく必要があるのではないかと本書を読んで考えました。
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