中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーのさきがけ読書録

このブログは、中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーの就職19年目の仕事人(ビジネスマン)の読書録等です。現在、中小企業診断士、東海地域の某大学院(MBA)、行政書士(試験合格のみ)、AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ビジネス実務法務2級、ビジネスマネジャー、初級システムアドミニストレータなどの資格を取得しています。

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下町ロケット

現在、TBS系列で日曜夜9時から放送されています「下町ロケット」の原作本である
池井戸潤『下町ロケット』小学館、2010
は4年前に読みました。

 

『下町ロケット』は、第145回直木賞(平成23年/2011年上半期(平成23年/2011年7月14日決定発表))を受賞していることもありましたが、自分の仕事の関係も深い技術系中小企業の苦労や夢などが描かれている作品ということもあり読んだことを覚えています。

主人公の佃航平は宇宙工学研究の道をあきらめ、実家の中小企業である佃製作所を継いで、研究開発・技術開発を進めていたが、特許侵害訴訟や大型ロケットの製造開発を進める大企業である帝国重工との取引交渉などの困難に直面するという話です。

本書の中の次の台詞が印象に残っています。

「会社とはなにか。なんのために働いているのか。誰のために生きているのか。」

佃製作所の佃航平社長が、若手社員の宇宙開発ではなく、現実的な対応をしてもらいたいとの不満の声に対して説明した内容
「仕事っていうのは、2階建ての家みたいなもんだと思う。
1階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。
だけど、それだけじゃ窮屈だ。
だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが2階部分だ。
夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。
お前だって、ウチの会社でこうしてやろうとか、そんな夢、あったはずだ。それはどこ行っちまったんだ」


今後の日本経済の成長のためには、イノベーションや生産効率の改善が不可欠です。
大企業だけでなく、企業の大部分を占める中小企業が、佃製作所のように、夢を持ち、技術力を磨き、販路開拓を進めることができる手助けをしたいと考えています。


「実質国内総生産(GDP)成長率」を「労働投入増加の要因」と「資本投入増加の要因」と「TFP(Total Factor Productivity、全要素生産性)上昇率」の3つに分けて成長の要因を分析すると、次のようなことが分かります。
・1990年頃までは、国内総生産(GDP)成長率は5%程度であったものの、1990年以降は1%程度、2005年以降はほぼゼロ成長となっている。
・成長率の低下の要因としては、次のようなことが推測できる。
 第1に、労働時間の短縮や少子高齢化による労働力の減少によって、労働投入の寄与が減少した。
 第2に、企業の設備投資の低下によって、資本投入の寄与が減少した。
 第3に、2000年代前半のIT投資拡大の影響を除くと、TFP上昇率(イノベーション、生産効率の改善)が低下した。
*ただし、TFP上昇率は、全ての要素を投入量として数値化するのは困難なため、 国内総生産(GDP)成長率から、労働と資本の投入量の変化率を引いた差として算出されます。したがって、労働と資本の投入量が大きく増加しない中で、景気回復によって国内総生産(GDP)成長率が伸びれば、TFPが伸びる結果となることに注意が必要です。

今後の日本経済を考えると、「労働投入増加」は難しいと思われるため、「資本投入増加」、「TFP上昇」のいずれか、もしくは両方が不可欠と考えます。
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下町ロケットの関連商品

現在、TBS系列で日曜夜9時から放送されています「下町ロケット」の関連商品を思わず買ってしまいました。 ローソンで販売中の「下町ロケット塩大福(税込140円)」「下町ロケットコロネ(税込130円)」です。   また、先日(12/6)、名古屋市科学館で開催中の特別展「生命大躍進」を見に行った際に、名古屋市科学館の入口にロケットのエンジンが展示されているのを発見しました!

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