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中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーのさきがけ読書録

このブログは、中小企業診断士&ファイナンシャルプランナーの就職20年目の仕事人(ビジネスマン)の読書録等です。現在、中小企業診断士、東海地域の某大学院(MBA)、行政書士(試験合格のみ)、AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ビジネス実務法務2級、ビジネスマネジャー、初級システムアドミニストレータなどの資格を取得しています。

どうする?日本企業(三品和広氏)

先日、三品和広『どうする?日本企業』東洋経済新報社、2011を読みました。

著者は、企業現場とデータ分析によって、これまで『戦略不全の論理』『戦略不全の因果』の2冊の経営学書にまとめておられる経営学者です。

そして、本書は、上記の経営学書にまとめられた仮説を実務家向けに提示するために書かれたものです。

本書は、
『日本企業は管理職の延長線上に経営職を置いてしまったため、管理一辺倒に陥り、寿命を迎えた事業の立地にしがみついたまま、利益が伴わない不毛な努力を続けている。』
という前提に立っています。

1970年代に創業経営者や大物経営者が引退すると、日本企業は「集団経営」に移行します。
指揮官を失っても会社はすぐに潰れないものの、主力事業の寿命が尽きつつある企業にとっては、ブルーカラーのホワイトカラー化、遅い昇進、定期異動、全社的品質管理、改善活動、方針管理、事業計画、稟議を始めとした、実行部隊の技能形成を促し、現場で判断を下せることだけでは対応できないというわけです。

また、自社のやりたいことが先にあり、それに邁進した結果として企業が成長を遂げるのであればよいが、成長目標が先に立っていて、手段は後で社員に考えさせるという状況、また、決めたことを実行するために全社員を巻き込んでいく結果としての集団経営ならよいが、やることを合議で決める手段としての集団経営では違和感があるというわけです。

本書では、上記のような基本的な考え方を背景として、「どうする?」と聞かれた際に、模範解答といえる、「イノベーション」「品質」「多角化」「国際化」について、それぞれの具体的な事例を通じて、一歩立ち止まって、考え直してみることを提示しています。


私もMBAの取得や中小企業診断士資格の取得を目指して勉強を始めた頃は、経営戦略とは決まった型のようなものがあり、それに従って実行していくという印象を持っていました。

しかし、少し考えると当たり前なのですが、経営戦略に決まった型があるのであれば、誰が考えても同じ結論に至るということであるため、すべての企業が同じ戦略を選び、そして、その結果、企業間の差別化ができず、長期利益の獲得ができないという構図になってしまうわけです。

つまり、経営戦略に決まった型があるのではなく、自社がやりたい内容を実行するために、様々な型を経営者が状況に応じて選択していくことが経営なのではないかということです。

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